楽天モバイルの通話料は本当に無料?Rakuten Linkの落とし穴と0570問題
楽天モバイルの最大の魅力といえば、「どれだけ電話をかけても通話料が完全無料」という点です。他社の大手キャリアで「かけ放題オプション」をつければ月額1,980円ほどかかることを考えると、これが基本料金に無料で含まれているのは破格のサービスです。しかし、「ずっと無料だと思って電話していたら、月末に高額な通話料が請求されていた!」という落とし穴にハマるユーザーが後を絶ちません。本記事では、無料通話の要である「Rakuten Link」の正しい使い方と、絶対に発信してはいけない「0570問題」について徹底解説します。
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楽天モバイルの通話が無料になる「Rakuten Link」の仕組み

「通話料が無料」という言葉だけが独り歩きしていますが、無条件でどんな電話の使い方も無料になるわけではありません。ここでは、無料にするためのたった一つの絶対条件と、その仕組みを解説します。
標準の電話アプリではなく「Rakuten Link」からの発信が絶対条件
スマホには最初から、緑色のアイコンをした「電話(標準通話アプリ)」がインストールされています。しかし、楽天モバイルで通話料を無料にするためには、この標準アプリを使ってはいけません。必ず、ピンク色のアイコンをした楽天モバイル専用の通話アプリ「Rakuten Link(楽天リンク)」を立ち上げ、そこから相手の電話番号を入力して発信する必要があります。もしうっかり標準の電話アプリから発信してしまった場合、通常通り「22円/30秒」という高額な通話料が容赦なく加算されてしまいます。この「アプリの使い分け」こそが、無料通話を享受するための絶対条件です。
相手はRakuten Linkを入れていなくても大丈夫
「自分がRakuten Linkを使っても、電話をかける相手も同じアプリを入れていないと無料にならないのでは?」と勘違いされることが多いですが、心配無用です。LINEの無料通話とは異なり、あなたがRakuten Linkから発信さえしていれば、相手がドコモのスマホであろうと、お店の固定電話(市外局番)であろうと、ガラケーであろうと、通話料は完全に無料になります。また、相手の着信画面にはあなたの「090」や「080」から始まる電話番号が正常に表示されるため、怪しまれることもありません。
Webサイトからの発信時に起こる「標準アプリ」の罠

Rakuten Linkの存在を知っていても、日常生活の中で無意識のうちに「有料の標準アプリ」から発信してしまい、課金されてしまうトラップが存在します。
お店のホームページやGoogleマップの電話番号タップ
最も多い失敗パターンが、美容室やレストランの予約をする時です。SafariやChromeなどのブラウザでGoogleマップを開き、お店の情報に表示されている電話番号のリンク(青い数字)をタップします。すると、スマホの仕様上、Rakuten Linkではなく「標準の電話アプリ」が優先的に立ち上がり、そのまま発信されてしまうのです。数分間の予約のやり取りであれば数十円で済みますが、美容室に道順を聞いたりして長電話になると数百円の請求が発生します。これを防ぐためには、電話番号を「コピー」して、わざわざRakuten Linkアプリを開いてから「貼り付け(ペースト)」して発信する癖をつける必要があります。
iPhoneユーザー特有の「着信履歴からの折り返し」の罠
iPhoneをお使いの方にとって最大の落とし穴となるのが、「着信履歴からの折り返し」です。現在のiPhone版Rakuten Linkの仕様では、相手から電話がかかってきた時の着信履歴は、Rakuten Linkアプリ内だけでなく、iPhone標準の電話アプリの履歴にも残ります。不在着信に気づき、標準電話アプリの履歴をそのままタップして折り返してしまうと、当然ながら有料発信となってしまいます。iPhoneユーザーは、不在着信を見つけたら必ず「Rakuten Linkアプリを開き直し、そこの着信履歴から折り返す」というひと手間を絶対に忘れないでください。
絶対にかけてはいけない!有料になる「0570(ナビダイヤル)」問題

Rakuten Linkから正しく発信したとしても、「相手の電話番号」によっては例外的に高額な通話料が請求されるケースがあります。それが悪名高きナビダイヤル問題です。
「0570」から始まる番号はかけ放題の対象外
宅配便の再配達受付、クレジットカード会社のカスタマーセンター、チケットの予約窓口など、企業の問い合わせ窓口で頻繁に使われている「0570」から始まる電話番号(ナビダイヤル)。実はこの番号、楽天モバイルのRakuten Linkから発信したとしても「無料対象外(有料)」となります。ナビダイヤルは「20秒ごとに11円」といった特殊な料金体系が組まれており、しかも「オペレーターにお繋ぎします」という自動音声の保留中から課金がスタートするため、10分間待たされただけで300円以上が吹き飛ぶ恐ろしい番号です。
「0180」や「188」などの特番も有料になる
ナビダイヤル(0570)だけでなく、テレビのプレゼント応募などで使われるテレドーム(0180)や、消費者ホットライン(188)などの特殊な番号も無料通話の対象外となります。企業のカスタマーセンターに電話をかける際は、ホームページの隅の方に「IP電話からはこちら:03-XXXX-XXXX」といった市外局番の電話番号が小さく併記されていないか探すのが賢い節約術です。市外局番(03や06など)であれば、Rakuten Linkからの発信で完全に無料になります。
通話品質が悪い・声が途切れる時の改善策

「Rakuten Linkは無料だけど、声が途切れて使い物にならない」という声もよく聞かれます。RCS(データ通信)を利用している特性上、LINE通話のように電波環境に依存しやすいため、以下の対策を試してください。
Wi-Fi環境下ではルーターの電波干渉に注意する
Rakuten Linkはモバイルデータ通信だけでなく、Wi-Fiの電波を使って通話することも可能です。しかし、自宅のWi-Fi(特に2.4GHz帯)に繋いでいる時に電子レンジを使用したり、Bluetooth機器を多用したりすると、激しい電波干渉が起きて通話の音声がブツブツと途切れてしまいます。家の中で通話品質が悪いと感じたら、一時的にスマホのWi-Fi設定をオフにし、楽天モバイルの4G/5G電波(モバイルデータ通信)だけでRakuten Linkを使ってみてください。多くの場合、これで音声の乱れがピタッと収まります。
大事な仕事の電話は割り切って「標準アプリ(有料)」を使う
取引先との重要な商談や、企業の採用面接の電話など、「一瞬でも声が途切れたり遅延したりすると致命傷になる電話」をかける際は、無理にRakuten Linkの無料通話にこだわるべきではありません。楽天モバイルであっても、標準の電話アプリを使えば、大手キャリアと同じ高品質なVoLTE(電話専用の電波網)を使って発信することができます。数百円の通話料をケチって信頼を失うよりも、勝負所では割り切って標準アプリ(有料)を使うという「使い分け」ができる大人の余裕を持ちましょう。
楽天モバイルの通話料に関するまとめと防衛策

楽天モバイルの「通話料無料」は、ルールの網の目(落とし穴)を正しく理解して回避すれば、これほど家計を助けてくれる強力な武器はありません。
- 発信も折り返しも、必ず「ピンク色のRakuten Linkアプリ」から行う
- Web上の電話番号はタップせず「コピー&Linkでペースト」する
- 企業の「0570(ナビダイヤル)」には絶対にかけず、市外局番を探す
- 絶対に失敗できない仕事の電話は、標準アプリ(有料)で高品質に通話する
格安SIMの多くが「10分以内無料」などの制限を設けている中、時間を気にせず何時間でも無料で長電話ができるのは楽天モバイルの最大の特権です。この特権を使い倒して、遠く離れた家族や友人とのコミュニケーションを思う存分、そして完全無料で楽しみましょう。
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