スマホだけでなく、タブレットや仕事用のサブスマホなど、複数の端末を持ち歩くのが当たり前の時代になりました。そんな時に悩みの種となるのが、それぞれの端末ごとに通信契約をしてしまうと、毎月の「ギガ(データ容量)」が余ったり足りなくなったりして、非常にもったいないということです。

「メインのスマホで余ったデータ容量を、タブレットに分けて使えればいいのに…」と、格安SIMの「データシェア」機能を探している方も多いでしょう。

実は、ドコモ回線が安く使える格安SIMの「LIBMO(リブモ)」には、一般的なデータシェアオプションが存在しません。しかし、がっかりするのはまだ早いです。公式のデータシェア機能がなくても、LIBMOならではの賢い使い方や裏技を駆使すれば、複数端末で無駄なくギガを使い切り、通信費を大幅に節約することが十分に可能なのです。

この記事では、LIBMOにおける複数回線の活用法や、データシェアに代わるテザリングやWi-Fiルーターを使った具体的な節約テクニックを分かりやすく解説します。

LIBMOにおけるデータシェアの現状と基本ルール

まずは、現在のLIBMOのサービスにおいて、データの取り扱いがどのようになっているのかを正確に把握しておきましょう。

他社の格安SIM(MVNO)でよく見かける機能と比較しながら、LIBMOのシステムの特徴を整理します。

家族間や複数回線での「データシェア」は非対応

結論から言うと、LIBMOには、一つの大容量プラン(例えば30GB)を契約して、そのデータ容量を複数枚のSIMカード(家族のスマホや自分のタブレット)で分け合う「データシェア」という公式オプションはありません

例えば、IIJmioやmineoなどの他社格安SIMでは、家族でギガをプールして自由に分け合える機能がありますが、LIBMOでは「1つの契約(SIMカード1枚)に対して独立したデータ容量が付与される」というシンプルな形をとっています。そのため、お父さんのスマホで余ったギガを、お母さんのスマホに直接プレゼントするといった使い方はできません。

個別契約が必要になる

タブレットでも単独で通信したい場合は、メインのスマホとは別に「もう1回線」LIBMOを契約し、それぞれ独立したデータ容量のプランを選ぶ必要があります。

この仕様を聞くと少し不便に感じるかもしれませんが、実はLIBMOは一つひとつのプラン料金が非常に安く設定されているため、無理にデータをシェアしなくても、個別に安いプランを契約した方が結果的に安上がりになるケースが多いのです。

余ったギガは「翌月への繰り越し」で無駄なく使える

他の回線とギガを分け合うことはできませんが、LIBMOには余ったギガを自分自身の「翌月」に回せる「データ繰り越し」という非常に強力な機能が標準で備わっています。

例えば、なっとくプラン(20GB)を契約していて、その月に15GBしか使わなかった場合、余った5GBは消滅せずに翌月へ自動的に繰り越されます。つまり、翌月は「基本の20GB+繰り越した5GB=合計25GB」まで使えるようになるという仕組みです。

繰り越し機能のメリット
  • 自動で適用される:面倒な申し込みやアプリでの設定は一切不要です。
  • 波のある使い方に最適:「今月はあまりスマホを見なかったけど、来月は旅行先でたくさんネットを使う」といった月ごとの変動に柔軟に対応できます。

このデータ繰り越し機能のおかげで、自分が支払った分のギガを無駄にしてしまうリスクは最小限に抑えられています。繰り越しのルールや上限については、LIBMOはデータ繰り越し可能!無駄なくギガを使い切るためのルールと上限を解説|しごとSIMナビでも詳しく解説していますので参考にしてください。

複数端末を同時に使うための「テザリング」活用術

公式のデータシェア機能がないLIBMOで、タブレットやパソコンなどの複数端末をネットに繋ぎたい場合、最も手軽で実用的なのが「テザリング」を活用する方法です。

テザリングを使えば、スマホ1台の契約だけで、持っているすべての端末をインターネットの世界へ繋ぐことができます。

LIBMOのテザリングは無料で申し込みも不要

テザリングとは、モバイル通信ができるスマートフォンを「Wi-Fiルーター(親機)」のように使い、タブレットやパソコンなどの他の端末(子機)に電波を飛ばしてインターネットに接続する機能のことです。

大手キャリアの一部プランなどでは、テザリングを利用するのに月額550円のオプション料金がかかったり、事前の申し込みが必要だったりすることがありますが、LIBMOではテザリング機能を「無料」かつ「申し込み不要」で誰でもすぐに使うことができます

テザリングの手軽さ

外出先のカフェでちょっとパソコンを開きたい時や、車の中で子供のiPadにYouTubeを見せたい時など、スマホの設定画面からワンタップでテザリングをオンにするだけですぐに通信環境が整います。

つまり、LIBMOの大容量プラン(20GBや30GB)を1回線だけ契約しておき、必要な時だけタブレットにテザリングで電波を分けるという使い方をすれば、実質的に「データシェア」と同じことを無料で実現できるわけです。テザリング用の格安SIMの選び方については、フリーランスにおすすめの格安SIMは?外出先作業・テザリング重視で比較|しごとSIMナビもご覧ください。

テザリング利用時の注意点とバッテリー対策

非常に便利なテザリングですが、万能というわけではなく、いくつか気をつけておかなければならない弱点もあります。これを理解しておかないと、いざという時に困ったことになりかねません。

最大の弱点は、親機となるスマートフォンのバッテリー消費が非常に激しくなることです。スマホが常にWi-Fiの電波を出し続ける状態になるため、数時間テザリングをオンにしただけで、みるみるうちに充電が減っていきます。

快適にテザリングを使うコツ
  • 長時間のテザリングを行う際は、モバイルバッテリーを一緒に持ち歩くか、カフェなどのコンセントで充電しながら使用する。
  • スマホ本体が熱を持ちやすくなるため、直射日光の当たる場所や、カバンの中に入れっぱなしで放置しない。
  • テザリングを使い終わったら、すぐに設定をオフにしてバッテリー消費を抑える。

また、Wi-Fiで電波を飛ばすため、スマホ単体で直接通信するよりも通信速度が少し落ちることがあります。特に、LIBMOのお昼時の混雑時間帯などに複数台で同時に動画を見ると、再生がカクつく可能性があるため注意が必要です。

大容量プランとデータ専用SIMの賢い組み合わせ

テザリングの「スマホのバッテリーが減る」という弱点が気になる方には、LIBMOで「メイン回線」とは別に「データ通信専用の安い回線」を追加契約するという裏技をおすすめします。

実は、LIBMOのプラン構成をうまく組み合わせることで、シェアオプションがなくても非常にお得な複数端末環境を作ることができます。

データ専用SIMの安さをフル活用する

LIBMOの料金プラン(なっとくプラン)には、電話番号が付いている通常の「音声通話機能付きSIM」に加えて、電話機能がなくネット通信だけができる「データ通信専用SIM」という種類が用意されています。

このデータ専用SIMは、音声通話機能がない分、月額料金がさらに安く設定されています。例えば、タブレットに入れるための「データ通信専用SIM(3GB)」であれば、月額なんと858円(税込)というワンコインに近い価格で維持することができます。

2回線目のハードルが低い

メインのスマホで20GB(1,991円)、タブレット用にデータ専用の3GB(858円)を契約したとしても、合計で月額3,000円以下に収まります。無理にスマホからテザリングをしてバッテリーをすり減らすくらいなら、この安いデータSIMをタブレットに入れっぱなしにする方が圧倒的に快適です。

データ専用SIMならLINEの年齢確認などはできませんが、iPadなどのタブレットで単独通信を楽しむ分には全く問題ありません。複数回線を契約するメリットについては、LIBMOで2回線目を契約するメリットは?複数回線でお得になるキャンペーンを解説|しごとSIMナビでも詳しく解説していますので参考にしてください。

光回線セット割で全回線の料金を下げる

さらに、LIBMOで複数回線を契約する際に絶大な威力を発揮するのが、自宅のインターネット回線との「セット割(TLCデータ割)」です。

対象となる光回線(@TCOMヒカリなど)を契約していると、LIBMOの月額料金が毎月ずっと割引されます。そしてこの割引のすごいところは、「最大5回線まで、契約しているすべてのSIMの料金から割引が適用される」という点です。

セット割の破壊力
  • スマホ用(音声・8GB):1,518円 → セット割で1,188円(税込)
  • タブレット用(データ専用・8GB):1,188円 → セット割で858円(税込)
  • 仕事用スマホ(音声・3GB):980円 → セット割で760円(税込)

このように、家族のスマホだけでなく、自分の2台目の端末やデータ専用SIMまで全てが割引の対象になるため、結果的に「大容量を分け合うデータシェア」よりも、「安くなったプランを複数契約する」方がトータルの通信費を安く抑えられる魔法のような現象が起きます。詳細はLIBMOと光回線のセット割(TLCポイント)はお得?毎月の通信費を極限まで下げる組み合わせ|しごとSIMナビをご覧ください。

モバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)の導入

もし、「スマホとタブレットだけでなく、パソコンやゲーム機など3台以上の端末を外で同時にネットに繋ぎたい」というヘビーユーザーであれば、いっそのこと専用のルーターを導入するのも一つの賢い解決策です。

LIBMOのSIMを使ったルーター運用について解説します。

LIBMOのSIMをルーターに挿して家ごとシェア

LIBMOの大容量プラン(20GBや30GB)を契約したSIMカードを、市販の「モバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)」や、自宅のコンセントに挿すだけの「ホームルーター」に入れて運用するという裏技です。

これにより、ルーター自体がWi-Fiの基地局となるため、スマホのバッテリーを消費することなく、複数の端末で同時に大容量のデータをシェアして利用できるようになります。

ルーター運用のメリット

旅行先のホテルや車の中で家族全員が同時にネットに繋ぐことができますし、一人暮らしで固定の光回線を引くのが面倒な方にとっては、工事不要の自宅用Wi-Fiとしても十分に機能します。

ルーター本体は家電量販店やネット通販でSIMフリーのものを安く購入できます。設定も一度してしまえば、あとは端末側でWi-Fiのパスワードを入れるだけで何度でも自動で繋がるため、テザリングのような都度のオンオフ操作が不要になります。

データ無制限が必要なら楽天モバイルとの併用も

ルーターを使ったシェア運用は非常に便利ですが、一つだけ注意点があります。それは「複数台で同時に使うと、20GBや30GBといったLIBMOのデータ容量があっという間に枯渇してしまう」ということです。

もし、パソコンでオンライン会議をしながらタブレットでYouTubeを見続けるような使い方を毎日する場合、LIBMOの最大容量である30GB(なっとくプラン)では到底足りなくなってしまいます。

そんな超大容量のデータを複数の端末でシェアしたい場合は、データ無制限で使える「楽天モバイル」をルーター用として契約し、スマホ本体には安いLIBMOを入れておくという「2社併用」のデュアルSIM的な使い方が最強となります。
データシェア特化の運用例
  • 通信の要(ルーター):楽天モバイル(データ無制限:月額3,278円)を契約してモバイルルーターに挿す。これで外出先でも無限にWi-Fiが使える。
  • メインスマホ:LIBMOのなっとくプラン(3GB:月額980円)で最安維持。外でも基本はルーターのWi-Fiに繋いで通信する。

この組み合わせなら、スマホ本体のバッテリーを温存しつつ、どんなにギガを消費しても毎月の通信費を4,000円台で抑え切ることができます。楽天モバイルをルーター代わりに使う方法については、楽天モバイルのポケットWiFi(ルーター)は代わりになる?ホームルーター化の罠|しごとSIMナビの記事も必見です。

家族のスマホ代を安くするための代替案

「自分が複数端末を使うのではなく、家族全員のスマホ代を安くするためにギガをシェアしたかった」という目的の方もいるでしょう。

LIBMOで家族の通信費を極限まで下げるための、データシェアに代わる最適なアプローチをご紹介します。

株主優待を活用して個別に最安プランを契約する

家族のデータをシェアできなくても、家族全員のLIBMOの月額料金を「圧倒的に安く固定してしまう」という最強の裏技があります。それが、LIBMOの運営会社(TOKAIホールディングス)の「株主優待」を利用することです。

株主優待の割引を適用させると、LIBMOの基本料金から毎月最大850円が割引されます。これにより、なっとくプラン(3GB)なら月額130円、なっとくプラン(8GB)でも月額668円という信じられないような価格で維持できるようになります。

優待の威力

家族4人でそれぞれ8GBプランを契約したとしても、優待適用なら「668円×4人=月額2,672円」という驚愕の安さになります。これだけ安ければ、わざわざギガをシェアして節約する必要すらなくなります。

この株主優待割引は、同一名義で契約している複数回線のうち「1回線のみ」に適用できるルールがあったり、所有する株数によって割引額が変わったりと少し複雑な部分もあります。しかし、使いこなせば他のどの格安SIMよりも安くなる破壊力を秘めています。詳しくはLIBMO(リブモ)は株主優待で劇的に安くなる!利用条件と裏ワザまとめ|しごとSIMナビで解説しています。

自分に合った容量を冷静に見直す

データシェア機能がないからこそ、家族一人ひとりが「自分は毎月どれくらいのデータ容量を使っているのか」を正確に把握することが非常に大切になります。

「大容量をシェアした方が得だろう」と思い込んでいるだけで、実は家族のほとんどが毎月3GBも使っておらず、個別に安いプランを契約した方が安上がりだったというケースは非常によくあります。

プラン見直しのステップ
  • 現在の携帯会社のマイページで、家族全員の「過去数ヶ月分の実際のデータ使用量」を確認する。
  • その使用量に合わせて、LIBMOのなっとくプラン(3GB、8GB、20GB)をそれぞれ当てはめてシミュレーションする。
  • 余ったギガは翌月に繰り越せることを前提に、少し少なめの容量で契約をスタートしてみる。

無駄なギガにお金を払うのはやめて、本当に必要な分だけを契約する「適材適所」のプラン選びこそが、LIBMOで最も賢い節約術と言えます。LIBMOの「なっとくプラン」はどれがおすすめ?データ容量別の選び方と料金シミュレーション|しごとSIMナビも参考に、最適なプランを探してみてください。

まとめ

LIBMOにおける複数端末でのデータの使い方や、データシェアに代わる節約の裏技について解説してきました。

おさらいですが、LIBMOには公式のデータシェアオプションは存在しません。しかし、余ったギガは「翌月繰り越し」で無駄なく使えますし、無料で使える「テザリング」を駆使すれば、スマホのデータ容量をタブレットやパソコンに分けて使うことが十分に可能です。

テザリングによるスマホのバッテリー消費が気になる場合は、LIBMOの格安な「データ通信専用SIM」を追加契約してタブレットに入れっぱなしにするか、光回線のセット割(TLCデータ割)を適用させて複数回線の料金を丸ごと下げてしまうのが賢い運用方法です。

「データシェアがないから不便」と決めつけるのではなく、LIBMOならではの安い基本料金や、株主優待などの割引制度をフル活用することで、シェア以上の大幅な通信費削減を実現できます。ぜひご自身の使い方に合った構成を見つけて、快適な複数端末ライフを楽しんでください。