「楽天モバイルの公式サイトのエリアマップを見たら、自分の家や職場は『真っピンク(対象エリア内)』だったから安心して契約したのに、いざ使ってみたら圏外ばかりで全然繋がらない!」

楽天モバイルを契約した、あるいはこれから契約しようとしている方の中で、この「エリアマップの罠」に不満や不安を抱えている方は非常に多いです。

「人口カバー率99.9%突破!」と大々的に宣伝されており、地図上でも日本全国ほとんどの場所がカバーされているように見えますが、実はモバイル回線の電波というものは、地図上の「面」だけで単純に測れるものではありません。

この記事では、楽天モバイルのエリアマップに隠された真実と、マップ上ではエリア内のはずなのに「なぜか圏外になってしまう」具体的な場所の特徴、そして電波が悪くて困った時にすぐできる効果的な対処法を徹底的に解説します。契約前に「本当に繋がるのか?」と迷っている方は必見です。

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楽天モバイルのエリアマップが「完璧ではない」理由

そもそも、公式サイトで公開されている楽天モバイルの通信エリアマップ(ピンク色で塗られている地図)は、嘘をついているのでしょうか。

結論から言うと、嘘ではありませんが「完璧な電波の届き具合を保証するものではない」という落とし穴があります。その理由を2つのポイントから解説します。

「電波の性質」は障害物に影響されやすい

楽天モバイルが独自に建設している基地局(アンテナ)から発信される電波は、性質上「直進性が高く、障害物を回り込むのが少し苦手」という特徴を持っています。

エリアマップというのは、あくまで「その地域の基地局から電波を発射した時に、理論上は電波が到達するであろう計算上の範囲」をピンク色で塗っているに過ぎません。そのため、地図上ではピンク色に塗られている場所であっても、基地局とあなたのスマホの間に巨大なビルや分厚いコンクリートの壁、鬱蒼とした山林などの「障害物」があった場合、電波が遮られてしまい「圏外」になってしまうのです。

プラチナバンドの現在地

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)は、障害物を回り込みやすい「プラチナバンド」という特殊な電波を豊富に持っているため、ビルの影などでも繋がりやすいです。楽天モバイルも2024年からプラチナバンドの運用を開始しましたが、全国に波及するにはまだ時間がかかると言われています。

楽天モバイルの電波の性質とプラチナバンドの最新情報については、楽天モバイルのエリアとプラチナバンドの現在地!田舎や地下でも繋がる?|しごとSIMナビの記事で詳しく深掘りしています。

エリアの「境界線」では電波が不安定になる

エリアマップで注意深く見てほしいのが、楽天の自社回線エリア(濃いピンク色)と、パートナー回線エリア(薄いピンク色・auの電波を借りているエリア)、そしてエリア外(色が塗られていない場所)の「境界線」にあたる場所です。

あなたの自宅や職場が、このエリアのギリギリの境界線付近にある場合、スマホが「楽天の電波を掴むべきか、auの電波を掴むべきか」で迷ってしまい、通信がブツブツと途切れたり、繋がりにくくなるという現象が頻発します。
境界線のトラブル例
  • 「家のリビングではアンテナがMAXなのに、トイレや寝室に入った瞬間に圏外になる」という現象は、この境界線の電波の弱さが原因であることが多いです。
  • マップを見る際は、「ギリギリ入っている」ではなく「地図の中心付近の深い色の中に入っているか」を確認するのが安全です。

つまり、エリアマップはあくまで「目安」として利用し、実際の繋がりやすさは「使ってみないと分からない」部分が大きいのが、すべてのモバイル通信の宿命なのです。

エリア内なのに「圏外」になりやすい魔のスポット

では、エリアマップ上は間違いなくピンク色(対象エリア内)であるにもかかわらず、楽天モバイルの電波が弱くなりやすい、あるいは「圏外」になってしまいがちな具体的な場所について解説します。

以下の場所によく行く、または生活の拠点がある方は注意が必要です。

1. 地下鉄の駅間や、ビルの地下奥深く

楽天モバイルの電波が最も苦手とするのが「地下空間」です。

地上に設置された基地局からの電波は、コンクリートの地面を透過して地下深くまで届くことはありません。地下鉄の駅のホームや地下街などには、天井に専用の小型アンテナが設置されているため繋がりますが、電車が駅を出発して「駅と駅の間のトンネル(駅間)」に入った瞬間に、電波が途切れて動画が止まってしまうことがよくあります。

デパ地下のレジ前で焦ることも

また、大きなデパートの地下(デパ地下)の食品売り場や、地下にある居酒屋の奥の席なども電波が届きにくいスポットの代表例です。「PayPayで払おうとしたのに電波がなくてバーコードが出せない!」とレジ前で焦るトラブルは、楽天モバイルユーザーあるあるの一つです。

地下の店舗に入る前には、あらかじめお店のフリーWi-Fiに繋いでおくか、地上で必要な情報をスクリーンショットで保存しておくなどの自己防衛策が求められます。

2. 高層マンションの上層階(タワマンなど)

「地下がダメなら、高いところなら障害物がなくて電波を拾いやすいのでは?」と思うかもしれませんが、実はこれも間違いです。

アンテナから発射される電波は、主に「地上にいる人」に向けて下向き、あるいは水平に飛ぶように設計されています。そのため、地上20階や30階といった高層マンション(タワーマンション)の上層階に住んでいる場合、下からの電波が届かず、窓際でもアンテナが1本しか立たなかったり、最悪の場合は圏外になってしまうことがあります。

高い場所の電波干渉
  • 高層階では、遠くにある複数の基地局からの微弱な電波をいくつも同時に拾ってしまい、スマホが「どの電波を掴めばいいのか」と混乱し、逆に通信速度が遅くなる(電波干渉)こともあります。

タワーマンションにお住まいの方で楽天モバイルを検討している場合は、事前にテザリング等で電波状況をテストするか、自宅では光回線(Wi-Fi)を利用することを前提に契約するのが安全です。

3. イベント会場などの「人が密集する場所」

これは楽天モバイルに限らず、ドコモやauでも起こり得る現象ですが、「人が密集する場所」は電波が急激に悪化します。

例えば、数万人が集まるアイドルのライブ会場、花火大会、コミケなどの大規模イベント会場、あるいは通勤ラッシュ時の主要駅のホームなどです。一つのアンテナ(基地局)が同時に処理できる通信データ量には限界があるため、何千人もの人が一斉にスマホで動画をアップしたりLINEを送ったりすると、道路が渋滞するように通信がパンクしてしまいます。

電波のバーは立っているのに遅い

この場合、スマホの画面上にはアンテナが4本しっかり立っている(電波は届いている)のに、通信速度が極端に遅くてWEBサイトが開かない、という現象(パケ詰まり)が起こります。

こればかりは通信会社の努力だけではどうにもならない部分もあるため、混雑する時間帯や場所では「そういうものだ」と割り切るか、テザリングの利用を控えるなどの配慮が必要です。詳しくは楽天モバイルのテザリングは本当に無制限?速度制限がかかる条件を検証|しごとSIMナビも参考にしてください。

電波が悪くて「繋がらない・遅い」時のすぐできる対処法

「エリアマップでは対象内なのに、どうしても自宅の電波が悪い…」
「出先で急に圏外になってしまって困っている」

そんな時に、通信会社のサポートに電話をする前に、ご自身のスマホ操作ですぐに試せる、効果の高いトラブルシューティング(対処法)を3つご紹介します。

対処法1:スマホの「機内モード」をオン・オフする

電波が悪くなった時に最も手軽で、かつ最も効果が高いのが「機内モードのオン・オフ」です。

スマホは常に「一番強い電波」を探して繋がろうとしていますが、移動中や建物の出入りなどで、たまに弱い電波を掴んだままフリーズしてしまうことがあります。スマホの設定画面やコントロールセンターから飛行機のマーク(機内モード)を一度オンにし、通信を完全に遮断します。そして5秒ほど待ってから再びオフ(解除)にするだけで、スマホが周囲の電波を綺麗に探し直し、通信が復活することが非常に多いです。

再起動も有効
  • 機内モードのオンオフでもダメな場合は、スマホの電源を一度切って「再起動」してください。
  • これで直らない場合は、一時的な通信障害か、本当に電波が届いていない死角に入っている可能性が高いです。

この基本的な対処法については、楽天モバイルが繋がらない・電波が悪い時の原因とすぐできる対処法|しごとSIMナビで様々なケースを想定して深掘りしています。

対処法2:Wi-Fiを切って「モバイルデータ」を繋ぎ直す

「フリーWi-Fiの罠」にハマって通信ができなくなっているケースも多々あります。

街を歩いている時やコンビニに入った時、スマホが勝手にパスワード不要の弱い「フリーWi-Fi」に繋がってしまい、そのWi-Fiの電波が弱すぎるためにネットが表示されなくなっている状態です。これは楽天モバイルの電波が悪いわけではありません。

「電波があるはずなのに急に遅くなった」と感じたら、スマホの「Wi-Fi」のスイッチを一度完全にオフにして、楽天モバイルのモバイルデータ通信(4G/5G)だけに絞ってみてください。これだけでサクサク動くようになることがよくあります。
Rakuten Linkの通話品質も改善

楽天モバイルの無料通話アプリ「Rakuten Link」も、弱いWi-Fiに繋がっていると音声が途切れたり相手に声が届かなくなることがあります。通話中におかしいと感じたら、すぐにWi-Fiを切ってモバイル回線に切り替えるのがコツです。

通話アプリの音質やトラブルについては、楽天モバイルの通話料は本当に無料?Rakuten Linkの落とし穴と0570問題|しごとSIMナビで詳しく解説しています。

対処法3:自宅の電波が悪い場合は「Rakuten Casa」を導入

出先ではなく、「自宅の中だけ、なぜか楽天モバイルの電波が極端に悪くて圏外になる」という最悪のケースの救済措置についてです。

もしご自宅に「光回線などの固定インターネット(Wi-Fi)」がすでに引いてあるのであれば、楽天モバイルから「Rakuten Casa(楽天カーサ)」という小型の専用ルーターをレンタル(実質無料)することができます。

このRakuten Casaを自宅の光回線ルーターにLANケーブルで繋ぐと、その小さな機械から「楽天モバイル専用の電波」が部屋中に発射され、あなたの家の中を「完璧な楽天モバイルエリア」に変えることができます
Rakuten Casaの注意点
  • 設置には「楽天モバイルが指定する光回線(楽天ひかりなど)」を契約している必要があります。
  • また、あくまで家の中の電波を改善するものであり、外(外出先)での電波状況を良くするものではありません。

もしどうしても自宅の電波が改善せず、Rakuten Casaの条件にも合わない場合は、無理に楽天モバイルにこだわらず、ドコモ回線が使える「LIBMO」やau回線の「UQモバイル」など、ご自身の家の環境に合った通信会社へ乗り換える(戻る)のが最大の解決策となります。他社との比較はLIBMOと楽天モバイルを徹底比較!あなたに合うのはどっち?|しごとSIMナビをご覧ください。

まとめ

楽天モバイルの「エリアマップの罠」と、圏外になりやすい場所、そして対処法について解説してきました。

おさらいですが、エリアマップでピンク色に塗られていても、電波はコンクリートや山などの「障害物」に弱いため、必ずしも完璧に繋がるわけではありません。特に、電波が届きにくい「地下空間(デパ地下や駅間)」や「高層マンションの上層階」、そして人が密集してパンクする「大規模イベント会場」などは、圏外や速度低下に陥りやすい魔のスポットです。

もし電波が悪くて繋がらないと感じたら、まずはスマホの「機内モード」を5秒間オンにしてからオフにする、あるいは「スマホを再起動」して電波を掴み直させてみてください。弱いフリーWi-Fiをオフにすることも有効です。

通信環境は、住んでいる地域や生活スタイルによって大きく変わります。楽天モバイルは違約金なしでいつでも解約できるため、まずは「自分の生活圏内でちゃんと繋がるか」を試すつもりで契約し、もしどうしても電波に不満があるなら他社へ乗り換える、という気楽なスタンスで試してみるのが一番賢い使い方ですよ。

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