「LIBMOの新しいSIMカードが届いたからスマホに入れてみたけれど、なぜかインターネットに繋がらない…」
「画面の左上に『圏外』や『3G』と表示されたままになっていて、Wi-Fiを切ると何も見られなくなってしまう」

LIBMO(リブモ)に限らず、格安SIMへ乗り換えた直後に多くの人がぶつかるのが、この「ネットに繋がらない」という初期設定の壁です。実は、SIMカードをスマホに挿しただけでは、電話はできてもモバイルデータ通信(インターネット)は利用できないことがほとんどです。

スマホに「これからLIBMOの電波を使って通信しますよ」ということを教え込むための「プロファイル(APN)設定」という作業が必要になります。難しそうな名前に聞こえますが、やり方さえ分かれば誰でも数分で終わる簡単な作業です。

この記事では、iPhoneとAndroidそれぞれの具体的なプロファイル(APN)設定手順と、設定したはずなのに繋がらない場合のよくある原因と解決策を、初心者向けに分かりやすく解説します。

なぜプロファイル(APN)設定が必要なのか?

初期設定の手順に入る前に、「そもそもなぜこんな面倒な設定をしなければならないのか」という仕組みを簡単に理解しておきましょう。

原因が分かっていると、もしトラブルが起きた時にも冷静に対処できるようになります。

スマホに「接続先の道しるべ」を教える作業

APNとは「Access Point Name(アクセスポイント名)」の略称です。スマートフォンがインターネットの世界にアクセスするためには、どの通信会社の、どのサーバーを経由して接続すれば良いのかという「道しるべ」が必要です。

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)で買ったスマホには、最初から自社の道しるべが組み込まれているため、SIMを入れるだけで繋がります。しかし、LIBMOのような格安SIMのSIMカードを入れた場合、スマホは「どの道を通ってネットに繋げばいいか分からない」と迷子になってしまいます

プロファイルの役割

そこで、「LIBMOの道しるべ」が書かれた設定データ(これがiPhoneではプロファイル、AndroidではAPN設定と呼ばれます)をスマホに読み込ませてあげることで、初めて正しいルートでインターネットに接続できるようになるのです。

この設定を行わない限り、永遠にWi-Fi環境以外ではネット通信ができない状態が続きます。機種変更を自分で行う際などにも必ず発生する作業ですので、LIBMOの機種変更を自分でやる手順!データ移行とおすすめ端末を解説|しごとSIMナビと合わせて覚えておくと非常に役立ちます。

以前の通信会社の古い設定が邪魔をすることがある

APN設定において、最もトラブルの原因になりやすいのが「過去の設定との衝突」です。

一つのスマートフォンの中には、基本的には「一つの通信会社」のプロファイルしか有効にしておくことができません。もしあなたが、LIBMOに乗り換える直前まで「UQモバイル」や「ワイモバイル」などの他の格安SIMを使っていて、その時のプロファイルがスマホの中に残ったままになっていると、LIBMOの新しい設定がブロックされてしまいネットに繋がりません

乗り換え組は要注意
  • 大手キャリアから直接乗り換えた場合は古いプロファイルが入っていないことが多いですが、別の格安SIMから乗り換えた方は、設定前に必ず「古いプロファイルの削除」を行う必要があります。(削除の手順は後述します)

プロファイルの仕組みが理解できたところで、実際のOS(iPhone・Android)別の設定手順を見ていきましょう。

【iPhone・iPad】プロファイルのダウンロードと設定手順

iPhone(またはiPad)の場合、「構成プロファイル」と呼ばれる小さな設定ファイルをWEBサイトからダウンロードし、それを本体にインストールするという手順を踏みます。

Wi-Fi環境が必須となりますので、自宅のWi-FiやカフェのフリーWi-Fiに接続した状態で作業を始めてください。

1. 古いプロファイルの確認と削除

まずは、先ほど解説した「古いプロファイルが残っていないか」を確認し、あれば削除します。

iPhoneの「設定」アプリを開き、「一般」→「VPNとデバイス管理(古いiOSの場合はプロファイル)」の順にタップします。ここに、もし「UQ mobile」や「mineo」など、以前使っていた通信会社の名前が書かれたプロファイルが存在している場合は、それをタップして「プロファイルを削除」を選び、パスコードを入れて消去してください。

何もない場合はそのままでOK

もしこの画面に何も表示されていない、あるいはプロファイルという項目自体が見当たらない場合は、古い設定は入っていない証拠ですので、そのまま次の手順に進んで大丈夫です。

この削除作業を行わずに新しいプロファイルを入れようとしても、「プロファイルをインストールできません」というエラーが出て先に進めなくなってしまいます。

2. LIBMOのプロファイルをダウンロードしてインストール

古い設定が消えたら、いよいよLIBMOのプロファイルを入れます。必ずiPhoneの標準ブラウザである「Safari(青いコンパスのマーク)」を使って作業してください(Chromeなどではうまくダウンロードできません)。

Safariで「LIBMO APN」と検索するか、LIBMOから送られてきた説明書に記載されているQRコードを読み取り、LIBMO公式サイトの初期設定ページにアクセスします。そこにある「iPhone用プロファイルをダウンロード」というボタンをタップします。「このWebサイトは構成プロファイルをダウンロードしようとしています。許可しますか?」と表示されたら「許可」を押します。

インストールの最終手順
  • ダウンロードが完了したら、iPhoneの「設定」アプリを開きます。
  • 一番上の自分の名前の下あたりに「プロファイルがダウンロードされました」という項目が出現しているので、それをタップします。
  • 右上の「インストール」を押し、iPhoneのパスコードを入力して、再度「インストール」を押せば設定完了です。

Wi-Fiをオフにして、画面左上のアンテナの横に「4G」や「LTE」と表示され、YahooなどのWEBサイトが見られれば、iPhoneの設定は無事に成功です。

【Android】APNの手動設定と選択手順

Androidスマートフォンの場合は、iPhoneのようにファイルをダウンロードするのではなく、本体の設定画面に直接「通信のパスワード」のようなものを入力して設定(APN設定)を行います。

機種によって画面の表記が少し異なりますが、基本的な流れはすべて同じです。

1. APN設定画面を開き、LIBMOがあるか確認する

まず、Androidの「設定(歯車マーク)」アプリを開き、「ネットワークとインターネット(または無線とネットワーク)」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名(またはAPN)」の順にタップして進みます。

すると、様々な通信会社の名前がズラリと並んだリストが表示されます。この中に、もしすでに「LIBMO」という名前が存在している場合は、その横にある丸いボタン(ラジオボタン)をタップして色をつける(選択する)だけで、設定は完了となります。

SIMフリースマホは楽ちん

最近のSIMフリースマートフォン(OPPOやAQUOSなど)は、最初から数十社分の格安SIMのAPN情報がインプットされていることが多く、リストから選ぶだけで済むケースが非常に増えています。

もしリストの中にいくら探しても「LIBMO」が見当たらない場合は、次の手順に従って、ご自身で手動で新しいアクセスポイントを作成する必要があります。

2. リストにない場合は手動で入力して保存する

リストにない場合は、画面の右上にある「+(プラス)マーク」や、右上の「︙(縦の三点リーダー)」から「新しいAPN」をタップして、新規作成画面を開きます。

表示された項目に対して、以下の情報を一文字でも間違えないように正確に入力していきます(ここに記載していない項目は「未設定」のままで構いません)。

* 名前: LIBMO(※自分が分かりやすい名前でOK)
* APN: tnc.ne.jp
* ユーザー名: libmo@libmo
* パスワード: libmo
* 認証タイプ: PAPまたはCHAP

すべて入力し終わったら、必ず右上の「︙」をタップして「保存」を押してください。保存すると一つ前のリスト画面に戻るので、今作った「LIBMO」の横の丸いボタンをタップして選択します。
入力ミスに注意
  • よくある失敗として、「tnc.ne.jp」を「tnc.ne.com」と打ってしまったり、スペース(空白)が混じってしまったりするケースがあります。
  • 一文字でも違うと電波を拾わないため、繋がらない時はスペルミスを疑いましょう。

Wi-Fiを切り、アンテナピクトに「4G」や「5G」と表示されればAndroidの設定は完了です。

設定したのにネットに繋がらない時のチェックリスト

「この記事の通りにプロファイル(APN)を設定したのに、まだ圏外のままだしネットに繋がらない!」

そんな時に焦る必要はありません。設定は間違っていなくても、スマホ本体やSIMカードのちょっとした接触不良などで通信がスタートできていないだけというケースがほとんどです。以下のチェックリストを一つずつ試してみましょう。

スマホの「再起動」と機内モードのオンオフ

最も効果的で、トラブルの8割を解決してくれるのが「スマホの再起動(電源を入れ直すこと)」です。

新しいSIMカードや新しい設定(プロファイル)を読み込ませた直後は、スマホのシステムが一時的に混乱して電波をうまく掴めていない状態になることがよくあります。一度電源を完全に切り、数秒待ってから再び電源を入れることで、システムがリセットされて綺麗に電波を掴み直してくれます

機内モードでのリセットも有効

再起動する時間がない場合は、スマホの設定やコントロールセンターから飛行機のマーク「機内モード」を一度オン(有効)にし、5秒ほど待ってから再びオフにしてみてください。これだけでも電波を新しく探しに行く動作(リロード)が行われ、改善することがあります。

もし「繋がらないな」と思ったら、あれこれ設定をいじる前に、まずは黙って再起動。これがスマホトラブル解決の鉄則です。他のトラブルシューティングについては、楽天モバイルが繋がらない・電波が悪い時の原因とすぐできる対処法|しごとSIMナビの基本編も参考になります。

SIMカードの接触不良やモバイルデータ通信のオフ

再起動しても直らない場合は、物理的な「SIMカードの入れ方」や、スマホの「基本的な通信スイッチ」が間違っていないかを確認します。

まず、設定アプリを開き「モバイルデータ通信(Androidの場合はモバイルネットワーク)」という項目のスイッチが、誤って「オフ」になっていないかを確認してください。ここがオフになっていると、どれだけ設定が完璧でもネットの電波は遮断されてしまいます。

また、スマホを落とした衝撃などで、中のSIMカードがズレて接触不良を起こしているケースも考えられます
SIMカードの入れ直し手順
  • スマホの電源を切ります。
  • 側面の穴にSIMピンを挿してトレイを引き出し、SIMカードの金色の金属部分を柔らかい布で優しく拭きます。
  • トレイの形(欠けている部分)にぴったりと合わせて乗せ直し、本体に奥までしっかりと押し込みます。
  • 再度電源を入れて、アンテナが立つか確認してください。

これでもダメな場合は、そもそもLIBMOの初期契約審査でトラブルが起きていて開通していない可能性もあります。LIBMOの審査に落ちる原因はこれ!通過するための対策と再申し込み方法|しごとSIMナビなどの記事を参考に、契約状況をマイページで確認してみましょう。

まとめ

LIBMOに乗り換えた際に必須となる、インターネットに接続するための「プロファイル(APN)設定」について解説してきました。

iPhoneの場合は、Wi-Fiに繋いだ状態でSafariからLIBMOの公式サイトへアクセスし、「構成プロファイル」をダウンロードしてインストールするだけで完了します。ただし、過去に他の格安SIMを使っていた方は、必ず「古いプロファイルを削除」してから作業を行ってください。

Androidの場合は、設定の「アクセスポイント名(APN)」のリストからLIBMOを選ぶか、リストになければ手動で「tnc.ne.jp」などの情報を入力して保存するだけでOKです。

設定を完了してもネットに繋がらない時は、慌てずに「スマホを再起動」してみてください。ほとんどの通信トラブルは再起動かSIMカードの入れ直しで劇的に改善します。この初期設定さえ終われば、あとはLIBMOの快適なドコモ回線を安く使い倒すだけです。ぜひ落ち着いて設定を完了させてくださいね。