「自宅の光回線が高いから解約したい」「外出先でも容量を気にせずパソコンで仕事をしたい」というフリーランスやテレワーカーの方にとって、楽天モバイルをモバイルルーターとして活用する運用は非常に魅力的です。

楽天モバイルは月額3,278円(税込)でデータ通信が完全無制限となるため、理論上は「持ち運べる光回線」のように使うことができます。しかし、実際の通信速度や安定性は光回線の代わりとして十分に機能するのでしょうか。

本記事では、楽天モバイルを5Gルーターとして利用し、自宅やカフェでテレワークを行った際の実測レビューをもとに、メリットと妥協すべきデメリットを徹底検証します。

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楽天モバイルをルーター化するメリット

まずは、光回線や他社のポケットWi-Fiと比較して、楽天モバイルをルーターとして運用する最大のメリットについて確認しておきましょう。

コストと利便性のバランスにおいては、現在提供されている通信サービスの中でもトップクラスの実力を誇ります。

月額3,278円でデータ無制限は破格のコスパ

最大のメリットは、何と言っても圧倒的なコストパフォーマンスです。

一般的な光回線(マンションタイプでも月額4,000円〜5,000円、戸建てなら5,000円以上)や、他社の無制限モバイルルーター(WiMAXなどでも月額4,000円以上)と比較すると、楽天モバイルの月額3,278円(税込)という料金は破格の安さです。

ポイント

どれだけ使ってもこれ以上料金が上がることはなく、逆に使わなかった月(3GB未満など)は勝手に1,078円まで料金が下がるため、仕事の閑散期などでも無駄な固定費を払わずに済みます。

通信費という毎月の固定費を限界まで削りたい個人事業主にとって、この料金体系は非常に強力な武器となります。

工事不要で自宅でもカフェでも仕事ができる

光回線の場合、契約から開通までに数週間の工事待ちが発生したり、引っ越しのたびに違約金や撤去工事費がかかったりする煩わしさがあります。

一方、楽天モバイルのルーターであれば、手元に届いたその日からすぐにネット環境が整います。そして最大の強みは「持ち運べる」ことです。自宅での作業に飽きたら、そのままルーターをカバンに入れてカフェやコワーキングスペースに移動し、自宅と全く同じセキュリティ・通信環境で仕事を再開できます。

楽天モバイルの5Gルーターは光回線の代わりになるか?

では、肝心の通信品質についてです。「光回線の完全な代わり」になるかと言われると、結論としては「作業内容による」と言わざるを得ません。

テキスト作業やWeb会議なら光回線の代用品として十分

メールの送受信、チャットツール(SlackやChatwork)でのやり取り、Webブラウジング、WordPressでのブログ執筆といったテキストベースの作業であれば、楽天モバイルの通信速度(実測で下り30Mbps〜100Mbps程度)で全くストレスを感じることはありません。

また、ZoomやGoogle Meetなどを用いたビデオ会議(テレワークの生命線)についても、多くの場合スムーズに進行可能です。

ルーター運用で快適にできる作業
  • Web会議(Zoom、Teamsなど複数人での通話)
  • クラウドツール(Googleドキュメント等)の同時編集
  • 高画質(HD)でのYouTubeやNetflixの動画視聴
  • 一般的なWebサイトの閲覧・リサーチ

これらの用途がメインのフリーランスや副業ワーカーであれば、思い切って自宅の光回線を解約し、楽天モバイル一本に絞っても問題なく業務をこなせるでしょう。

大容量データのアップロードやオンラインゲームには不向き

一方で、光回線には遠く及ばない弱点もあります。それは「上り(アップロード)の速度」と「Ping値(応答速度)」です。

楽天モバイルに限らずモバイル回線全般の宿命ですが、ギガバイトクラスの大容量データ(長時間の高画質動画ファイルや、数百枚の高解像度RAWデータなど)をクラウドにアップロードする作業にはかなりの時間を要します。動画クリエイターやカメラマンがメイン回線として使うには厳しい場面があるでしょう。

悪い例・デメリット

FPSや格闘ゲームなどのシビアな応答速度が求められるオンラインゲームも、ラグ(遅延)が発生しやすいため不向きです。光回線の代わりにする場合は、あくまで「仕事用」と割り切る必要があります。

テレワークにおすすめの楽天モバイル対応ルーター

楽天モバイルをルーターとして使う場合、端末(ルーター本体)選びも重要になります。代表的な運用パターンを2つ紹介します。

公式端末「Rakuten WiFi Pocket Platinum」の使い勝手

一番手軽なのは、楽天モバイルが公式に販売しているモバイルルーター「Rakuten WiFi Pocket Platinum」などを契約と同時に購入することです。

初期設定が完了した状態で届くため、初心者でも迷わず使い始めることができます。サイズも非常にコンパクトで持ち運びに適しています。

ただし、公式の安価なモバイルルーターは「4G LTE専用」であったり、複数台を同時接続した際の処理能力がやや弱かったりするデメリットがあります。「スマホとPCの2台くらいしか繋がない」というライトユーザーには最適ですが、ヘビーユースには物足りなさを感じるかもしれません。

SIMフリーの据え置き型5Gルーターを活用する裏ワザ

より光回線に近い安定した環境を構築したい場合、市販の「SIMフリー据え置き型5Gルーター(ホームルーター)」に楽天モバイルのSIMを挿して使うという裏ワザがおすすめです。

例えば、NEC製の「Aterm」シリーズや、Speed Wi-Fi 5G X11(SIMロック解除済みのもの)などを中古やAmazonで購入し、楽天モバイルのSIMを入れて簡単なAPN設定を行います。据え置き型ルーターは内蔵アンテナが大きく、Wi-Fiの電波も強力に飛ぶため、自宅のあらゆる部屋で安定した高速通信(5G対応エリアであればさらに高速)が可能になります。

スマホの「テザリング」と「専用ルーター」はどちらが良い?

わざわざ専用のルーター端末を用意しなくても、楽天モバイルのSIMをスマホに入れ、スマホの「テザリング機能」を使えば同じことができるのでは?と疑問に思う方もいるでしょう。

バッテリー消費と複数台接続の安定性でルーターが有利

スマホのテザリングでもデータ無制限でパソコンを利用することは可能です。楽天モバイルのテザリングは仕事で使える?通信量・速度・注意点|しごとSIMナビでも解説されている通り、一時的な利用であればスマホテザリングで十分です。

しかし、毎日の仕事で長時間パソコンをネットに繋ぐ場合、スマホのバッテリーが異常な速度で消耗し、スマホ本体の寿命(バッテリーの劣化)を早めてしまうという致命的なデメリットがあります。

専用ルーターを用意するメリット
  • スマホのバッテリー劣化や発熱を防げる
  • パソコン、タブレットなど複数台繋いでも通信が安定する
  • 仕事用のネット回線として物理的に切り離して管理できる

長時間のテレワークを前提とするならば、テザリングではなく専用ルーターを用意する方が圧倒的に快適です。

外出先での手軽さを重視するならスマホテザリング

逆に、「自宅には光回線があり、外出先のカフェで週に1〜2時間だけパソコンを開く」といった使い方であれば、ルーターという荷物を増やす必要はありません。

楽天モバイルを入れたデュアルSIMのスマホでテザリングを利用するのが、最もスマートで身軽な運用方法となります。自分の働き方に合わせてベストな構成を選んでみてください。

楽天モバイルのルーター運用で注意すべきポイント

最後に、光回線の代用として楽天モバイルを契約する前に、必ず確認しておくべき注意点を解説します。

楽天回線エリア外(パートナー回線)での速度低下リスク

楽天モバイルが無制限で使えるのは、あくまで「楽天回線エリア」内に限られます。

地方や一部の建物内など、楽天回線が届かずに「パートナー回線(au回線)」に接続されてしまうエリアでは、無制限ではなく高速通信が利用可能ですが、環境によっては速度が落ちるケースもあります。自宅や頻繁に利用するカフェが楽天回線エリアに入っているかは、事前に公式サイトのエリアマップで入念にチェックしておきましょう。

固定回線としての利用はプラチナバンド非対応エリアに注意

楽天モバイルは念願の「プラチナバンド」を獲得しましたが、まだ全国のすべての基地局で整備が完了しているわけではありません。

建物の奥まった部屋や、分厚いコンクリートのマンションなどでは、電波が入りにくくなる可能性があります。もし自宅でルーターとして使ってみて「どうしても圏外になる」「極端に遅い」という場合は、8日以内であれば初期契約解除制度を利用して解約することも視野に入れつつ、まずは実際に試してみるのが一番確実です。

まとめ

楽天モバイルを5Gルーターとして活用する運用は、月額料金を極限まで抑えたいテレワーカーにとって最強の選択肢の一つです。

本記事の重要なポイントをまとめます。

  • 月額3,278円で無制限。光回線の半額近いコストでネット環境が手に入る。
  • Web会議やテキスト作業メインであれば、光回線の代用品として十分に機能する。
  • 動画のアップロードやオンラインゲームなど、上り速度やPing値が重要な作業には不向き。
  • 長時間の仕事利用なら、スマホのテザリングよりSIMフリーのホームルーター運用がおすすめ。
  • 事前に自宅が楽天回線エリア(電波が安定して入るか)を確認しておくこと。

光回線の解約を迷っている方は、まずは楽天モバイルのルーターをサブ回線として導入し、数日間自宅でテレワークを試してみてください。「これならいける!」と確信できれば、毎月の莫大な固定費を大きく削減できるはずです。

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