楽天モバイルは「ゴミ回線」って本当?プラチナバンド獲得後の繋がりやすさを実地検証
SNSや口コミサイトで楽天モバイルの評判を調べると、「月額料金が安くて最高!」という絶賛の声がある一方で、「建物に入ると圏外になる」「使えないゴミ回線だ」といった辛辣な意見を目にすることがあります。
確かに数年前までの楽天モバイルは、電波の繋がりにくさに多くの課題を抱えていました。しかし、2024年に念願の「プラチナバンド」の商用サービスを開始したことで、その通信環境は劇的な進化を遂げています。
本記事では、なぜ楽天モバイルがかつて酷評されていたのかという歴史的な背景と、プラチナバンド獲得後の「現在の繋がりやすさ」について、オフィスビルや地下鉄などでの実地検証を交えて忖度なしでレビューします。
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なぜ楽天モバイルは「繋がらない」「ゴミ」と言われたのか
現在の通信品質を正しく評価するために、まずは「なぜこれほどまでに悪評が広まってしまったのか」という背景を理解しておきましょう。
理由は主に以下の2点に集約されます。
初期にプラチナバンドを持っていなかったことによる障害物への弱さ
携帯電話の電波には様々な周波数帯がありますが、中でもビル群や分厚い壁、地下空間などを回り込んで浸透しやすいのが、700〜900MHz帯の「プラチナバンド」です。
ドコモ、au、ソフトバンクの3社は初期からこのプラチナバンドを割り当てられ、全国に基地局を張り巡らせていました。しかし、後発である楽天モバイルには当初このプラチナバンドが割り当てられておらず、直進性が強い(障害物に弱い)電波しか持っていなかったのです。
その結果、「屋外では爆速なのに、少し奥まったカフェやオフィスビルに入った瞬間に圏外になる」という現象が多発し、ビジネスマンを中心に「使い物にならない」という烙印を押されてしまいました。
パートナー回線(au回線)のローミング終了に伴うエリアの穴
自社回線(楽天回線)が整備されるまでの間、楽天モバイルはau(KDDI)の電波を借りる「パートナー回線」で全国をカバーしていました。
しかし、楽天の自社基地局の建設が進むにつれて、auから電波を借りるローミング契約を順次打ち切っていきました。この「au回線から楽天回線への切り替え」のタイミングで、楽天の基地局がカバーしきれていない「電波の穴」が多数発生し、一時期通信トラブルが急増したことも悪評に拍車をかけました。
「プラチナバンド」獲得で楽天モバイルはどう変わった?
そのような苦難の時代を経て、楽天モバイルはようやく総務省からプラチナバンド(700MHz帯)の割り当てを獲得し、2024年6月よりついに商用サービスをスタートさせました。
2024年6月から商用サービス開始!ビル群や地下への浸透力が向上
プラチナバンドの電波が発射されたことで、長年の弱点であった「屋内や地下での繋がりやすさ」が物理的に改善され始めています。
これまで楽天回線の電波が届かず、速度の遅いパートナー回線に切り替わっていた(あるいは圏外になっていた)場所でも、プラチナバンドの電波が建物の奥まで回り込むようになり、安定した通信が維持できるようになります。
ポイント
ただし、全国すべての基地局が一斉にプラチナバンドに対応したわけではありません。主要都市部から順次整備が進められている段階であり、全国津々浦々を網羅するまでにはまだ時間がかかります。プラチナバンド対応機種と非対応機種の決定的な違い
プラチナバンドの恩恵を受けるためには、スマホ本体(端末)側も、楽天モバイルのプラチナバンド(Band 28)に対応している必要があります。
iPhoneであれば「iPhone 8以降」の機種は対応しているため問題ありませんが、数年前の古いAndroidスマホや、他社専売モデルのスマホを持ち込んで使う場合、Band 28に非対応である可能性があります。その場合、いくら楽天側がプラチナバンドを飛ばしても受信できないため、恩恵を受けることができません。
楽天モバイルの機種変更ガイド!自分でデータ移行する手順とおすすめ端末|しごとSIMナビも参考に、手持ちのスマホが対応しているかを確認しておきましょう。
楽天モバイルの現在の「繋がりやすさ」実地検証レビュー
プラチナバンドが開始された現在、実際のところどれくらい繋がるようになっているのでしょうか。都内および近郊で実際に使用してみたレビューをお伝えします。
都心のオフィスビルや地下鉄:かなり改善され実用レベルに
最も懸念されていた「都心のオフィスビルの中」や「地下鉄の駅・車内」ですが、数年前と比較すると見違えるほど改善されています。
以前はビルの中層階のカフェに入るとQRコード決済すら開けなくなることがありましたが、現在はほとんどの場所でアンテナが立ち、ストレスなくWebサイトの閲覧や動画視聴が可能です。地下鉄内でも、駅間を移動中のトンネル内を含めて、auのパートナー回線とうまく切り替わりながら実用レベルの通信を維持してくれます。
地方や山間部:依然としてパートナー回線頼みのエリアも多い
一方で、都心を離れた地方都市や山間部、郊外の大型ショッピングモールなどでは、まだ楽天回線が届ききっておらず、auのパートナー回線に接続されるケースが多く見られます。
パートナー回線に繋がっている間は、「月額3,278円で無制限」という条件は同じですが、時間帯によっては通信速度がやや遅く感じることがあります。「どこでも爆速の楽天回線が使える」という状態には至っていませんが、少なくとも「圏外になって全く使えない」という事態はほぼ解消されています。
楽天モバイルを契約して後悔しないための事前対策
現在の楽天モバイルは、もはや「ゴミ回線」と呼ぶには値しない、十分に実用的なキャリアへと成長しています。しかし、それでも不安な方に向けて、後悔しないための対策を2つ紹介します。
デュアルSIM運用でauやソフトバンクの格安SIMを予備にする
仕事で絶対に通信を途絶えさせたくない個人事業主の方などにおすすめなのが、「デュアルSIM」を利用して、他社の安いSIMと組み合わせて持つ方法です。
例えば、メインを楽天モバイル(月額3,278円で無制限)にしつつ、予備としてpovo2.0(基本料0円)や、ソフトバンク回線の安い格安SIMをスマホに入れておきます。万が一楽天モバイルが繋がりにくい場所に入ってしまった時だけ、予備のSIMに通信を切り替えることで、最強の通信環境を維持できます。
契約前に電波状況を「エリアマップ」で入念にチェックする
最も基本的なことですが、契約する前に必ず楽天モバイル公式サイトの「通信エリアマップ」を確認してください。
楽天モバイルの基地局・エリア検索のやり方!自宅やオフィスが圏外にならないか事前に確認する方法|しごとSIMナビでも解説している通り、自分の自宅や職場が「楽天回線エリア」のど真ん中にあるのか、それともエリアの境界線(ギリギリ)にあるのかで、快適さは大きく変わります。
まとめ
かつて「繋がらない」と揶揄された楽天モバイルですが、基地局の莫大な投資とプラチナバンドの獲得により、その通信品質は大手3キャリアに肉薄するレベルまで向上しています。
本記事の重要なポイントをまとめます。
- 過去に「ゴミ」と言われたのは、プラチナバンドがなく建物内に弱かったから。
- 2024年にプラチナバンドが開始され、屋内や地下での繋がりやすさが劇的に改善。
- ただし、プラチナバンドの恩恵を受けるには「Band 28」対応のスマホが必要。
- 都心部での実用性は十分。地方ではまだauパートナー回線に頼る場面もある。
- 絶対に通信を途絶えさせたくない場合は、povo2.0などとのデュアルSIM運用がおすすめ。
月額3,278円でデータ無制限、通話も無料というコストパフォーマンスは、他社の追随を許しません。過去の悪評にとらわれず、進化した楽天モバイルをぜひご自身で体感してみてください。
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